原則6:雑音を排除する

英語を勉強していると、色々な教材や勉強法を目にすると思います。

最近は単語の意味をインターネットで検索しただけで、これでもか!というくらい英会話関連の色々な広告が表示されたりします。

これは、検索ワードなどの情報をブラウザが拾って、検索した人が欲しがりそうな商品・サービスの広告を出すようなしくみになっているからです。

「たった50の英文だけで全てが話せて・聴ける!」
「初心者でもTOEICで確実に600点取る5つの方法!」
「1分でリスニング力を劇的にアップさせる!」
「聞き流しただけでTOEIC800点!」

こんな魅力的なキャッチコピーを目にすると、疑いつつも思わずクリックしたくなる気持ちは理解できます。

正直に言うと、僕もたまにクリックします(笑)。

でも、はっきり言っておきましょう。

「TOEIC勉強時間の目安」にも書きましたが、特殊な勉強法によって短期間で飛躍的に英語力が伸びるなんていうことはまずありません。

劇的な効果をウリ文句にしている広告は、単純に言葉のテクニックで内容を凄いものに見せているだけだからです。

英語は簡単だ!系の教材の正体

例えばですが、
「たった50の英文だけで全てが話せる!」
という教材があったとして、実際にその教材を買ったとしましょう。

そうすると確かに、一定の条件に基づいて作られた50パターンの英文が載っています。

そして説明には、
「実は日常会話で使われている単語の80%はごくごく簡単なものだけなのです。文法についても中学レベルの文法を押さえておけばOK!」
・・・なんて書いてあったりする。

英語なんて難しくない!

でも僕はこういう言い方はズルいと思います。

確かに、誰でも知っているような英単語だけでも、かなり色々な事を表現できます。

例えば「budget(予算)」という単語を知らなくても、「money(お金)」という単語を知っていれば、
How much money can you  use?
あなたはどれくらいお金を使えますか?→予算はいくらですか?
みたいな感じで表現できますし、日常会話なら十分通用します。

でも、そう表現できるからといって、相手がそういう表現を使ってくれるとは限りません。

実際に会話をしていると、ネイティブは日本人に馴染みのない単語をバンバン使ってきます。
彼らが日常的に使っているような、小学生ですら知っているような単語すら、僕たちには「馴染みがない」からです。

それでも80%くらいの単語は知っているものかもしれませんが、残りの20%が会話のカギになっている事も多いので、少なくとも数千くらいの英単語を聞き取れるようになっておかないと、まともな会話が成立しません。

しかも、難しい単語を簡単な言葉に置き換えるというのは、実はかなりの高等テクニックなんです。

例えば「包帯(bandage)」という単語が分からなかった場合、日本語なら「白くて長くて布でできていて、怪我した時に巻くやつ。」
って言うこともできますが、これを英語で表現するのは初心者にはキツイですよね?

「中学レベル」は決して簡単じゃない

「中学校で習う英語だけで・・・」
というキャッチコピーもよく見かけますが、中学で習う英語を使いこなすことがどれだけ難しいかは、ちゃんと英語を勉強した人ならすぐにわかります。

「中学レベルの英語なら会話の中で何とか使える」というのは、TOEICで言えば800点は余裕、900点を目指すというくらいのレベルです。

「中学レベルの試験問題をペーパーテストで何とか解ける」というのとは、もう次元の違う世界だということを知っておいてください。

言葉の使い方のマジック

その他にも、
「1分でリスニング力を劇的にアップさせる!」
みたいなものも、リスニングのコツをいくつか教えて、
「これを意識して聞くようにすればあなたのリスニング力は大きくアップしますよ。」みたいな話が多いです。

つまり、その場で能力がアップするのではなく、上達のヒントをもらえるだけということです。

「聞き流しただけでTOEIC800点!」
というセールスコピーがあったとして、そもそも何人の人がそういう結果を出したのか、800点を取る前のスコアが何点だったのかが分からなければ意味がありません。

極端な話、たった一人、もともと795点だった人が聞き流しの後に5点上がっただけでも、言葉の上では「聞き流しただけでTOEIC800点!」になるんですから(笑)。

英語の教材を売る側は、あの手この手でその商品を魅力的に見せようとしてきます。

しかし、決してノウハウを求めて色々な教材に浮気したりすることのないようにした方がいいです。

ネットでしか売ってない変な情報商材のセールスレター(体験談みたいなのが書いてある長いページ)を読むくらいなら、単語の一つでも覚えたほうがずっと時間を有効に使えます。

なお、このページで書いたキャッチコピーはあくまでも架空のものであり、特定の商品やサービスを批判しているわけはありません。

あくまでも「よくあるパターン」をまとめてみただけのものです。

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